青芦会は「みんなでたのしく伝統俳句を学ぶ」を目的として、5支部組織で構成され福山を中心に活動している俳句グループです。1988(昭和63)年3月に故竹下陶子主宰により設立され、今年(2020年)6月9日に竹下氏の没後は代表者を事務局長の広川良子に交代し、現在は約50名の会員で活動しています。
青芦会では、代表者が正しい伝統俳句を会員に指導しており、支部単位の俳句会や吟行会、親睦行事等で研鑽した結果を毎月俳誌「ホトトギス」(夏目漱石が小説『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』を発表した俳句雑誌)へ投句し、高浜虚子の御令孫である「ホトトギス」の名誉主宰・稲畑汀子選、同じく御曽孫である現主宰・稲畑廣太郎選を受けます。選ばれると「ホトトギス」に掲載されますので、達成感もあり俳句生活の原動力になります。
現会長である稲畑汀子氏が発足した日本伝統俳句協会が月一回発行している機関誌「花鳥諷詠」に毎月投句することもできます。日本伝統俳句協会会員、ホトトギス会員は全国に約2000人在籍しています。
毎年9月に日本伝統俳句協会全国大会を開催しています。過去に福山市で2回開催した際は中国支部主管で、青芦会と同じく福山で活動する俳句グループ「藺殻火(いがらび)俳句会」とともに運営を担当しました。1回目は1998(平成10)年に全国からの参加者300名が鞆の浦や明王院を、2回目は2016(平成28)年に参加者240名が耕三寺(尾道市:写真1)を訪れ、それぞれ吟行し懇親会と句会を開催しました。
その他に中国支部大会もあり、中国地方5県が輪番制で担当しています。福山市においても参加者約100名と鞆の浦の観光鯛網やばら公園での吟行と俳句大会を実施しました。
ホトトギス俳句大会も同様に、中国5県が輪番制で担当し、秋に吟行会、俳句大会を各県で開催し、会員同士研鑽と親睦を深めてきています。
全国大会や中国支部大会など全国規模の行事に参加すると、直接名誉主宰・主宰の指導を受けられるというめったにない機会でもあるので、おもてなしに手一杯ながらも大変良い勉強をさせていただいております。
また、会員が投句した句などを掲載したミニ通信を年に4〜5回、その他合同句集「あおあし」(写真3)を現在までに4回発行しております。近年は2007年に青芦会設立20周年記念として、今までに作った句をまとめた「あおあし2」(写真3)を500部作成し県内図書館や文学館等に寄贈しておりますので、是非ともお手に取り伝統俳句の奥深さを感じていただければ幸いです。
青芦会では、随時会員を募集しております。少しでも俳句に興味がある方、これから始めてみようと思われる方、楽しく学べる場になると思いますので是非ともご連絡ください。
【お問い合わせ先】
青芦会事務局(広川)084-921-4008
青芦会 |
写真1:日本伝統俳句協会 全国大会(2016年尾道市)
写真2:在りし日の竹下陶子先生(左側)
写真3:「あおあし」「あおあし2」
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