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文化団体リレーレポート
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瀬野川流域郷土史懇話会

掲載日:2013年9月12日
■会の設立
 行乞の俳人種田山頭火は、昭和8(1933)年9月19日、行乞の途中、瀬野(広島市)に一泊し、日記と詠んだ16句を残しております。これを記念して句碑を建立しようとの有志の発願がきっかけで、平成15年2月に設立しました。

■山頭火まつりと句短冊
 平成15年9月に投宿した場所へ句碑を建立して以来、毎年、山頭火まつりを開催しています。
 句碑前でのセレモニーでは、句碑へ上瀬野保育園の園児が彼岸花を供花、参列者が全員で16句を斉唱。続いて龍善寺本堂で山頭火を語る会に入り、銘酒「山頭火」(山口市金光酒造醸)と冷奴(志和とうふ)を口にしながら、発表・談笑しています。
 宿がある一貫田街道の各家の軒先へは、地元の有志が筆書きした山頭火句の短冊を飾り下げています。
 平成24年は、子ども俳句を瀬野およびみどり坂小学校の3〜6年児童から598句も寄せられました。

■瀬野は鉄道村
 明治27年6月10日、山陽鉄道が三原から広島へ延長されたとき、瀬野駅が開業、瀬野から八本松へ向けての急勾配を上がるための後押し専用の機関区が置かれて以来、1軒にひとりは鉄道勤めといわれるくらいの“鉄道村”に発展しました。
 機関区は電化に伴って92年の幕を閉じましたが、「瀬野―八」で活躍したSL(蒸気機関車)の勇姿の写真を中心とした記念誌「瀬野に機関庫があった」を今年4月に刊行しました。

■活動の概要
【例会】 毎月第2土曜日
【30分スピーチ】 例会に引き続いて、調査研究成果を発表
【古文書勉強会】 毎月第2木曜日
【まち歩き】 広く参加者を募って、平成23・24年は、西国街道の難所大山峠を歩き、史跡等を案内しました。
【研修旅行】 6回。うち3回は山頭火ゆかりの地を訪ねました。今年は平成の遷宮を行われた出雲大社へ参拝しました。
【瀬野叢書刊行】 『上瀬野村史話』『上瀬野村誌』『瀬野に機関庫があった』
【会報】 年2回発行。最新は第18号で平成25年8月発行

■会員数
 99名

■問い合わせ
瀬野川流域郷土史懇話会
代表 奥田 博(Tel.082-894-8849)

山頭火句碑


山頭火短冊掲示


郷土史叢書