ウッドワン美術館 収蔵作品展31 線に宿るいのち
ウッドワン美術館収蔵作品展は、1996年の開館以来、ウッドワン美術館の収蔵作品の中から精選して紹介する展覧会です。
31回目となる今回は、「線に宿るいのち」と題し、花鳥画や人物画など、描線の美しい日本画の作品を約20点展覧します。日本画のいのちともいわれる「線」。筆によって描かれる描線は、運筆の方法によって、しなやかで柔らかなものから、張り詰めた緊張感のあるものまで、多様な表現を可能にします。絵画に引かれた一本の線は、対象の形という表面的な部分を写し取るだけではなく、対象の内面に宿る美しさをも表現したものであり、線の引き方ひとつで作品の出来が決まると考える画家もいるほどです。本展覧会では、厳格な美しさを持つ「鉄線描」や、抑揚のあるおおらかな「肥痩線」など、優美な筆の動きに着目した展示となっております。 |